目標のない人がコーチングを受けたらどうなるの?

内なる欲求 コーチング
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考えるポイント
  • 目標がないとコーチングは役に立たないの?
  • そもそもコーチングとは何なのか?
  • あなたが求めているものは何?

コーチングは理想追求型のコミュニケーションとか目標達成を支援する対話などと言われていますが、実際にコーチングを受けている人たちは大きな目標を掲げて努力している人たちばかりなのでしょうか。実は違います!少なくとも私のコーチングを受けてくれているクライアントの中には目標めいたものを持たない人もいるのです。

私は18年間、会社勤めをした経験があり、独立後も事業主(研修講師&コーチ)として多くの人と関わりを持ち続けています。その経験の中で率直な感想をいえば、世の中には明確な目標を持たずに過ごしている人の方が多いと思います。私自身も「今から10年後に○○を達成する!今年1年間は■■、そして今月は▲▲に、そのために今日はこれに取り組むんだ」といった行動をとっていません。

こんばんは。ビジネス&ライフコーチの大森です。

なぜコーチたちは目標を設定したがるのか?

コーチが目標を設定するのは、簡単に言えば「コーチングスクールでそのように習ったから」です。それが原因で目標/ゴール/理想の姿がないとコーチングが出来ないと思い込んでいるコーチがとても多いのです。

たしかに明確な目標を掲げているクライアントの方がコーチングはしやすいと思います。定型フォーマット化したコーチングセオリーがそのまま通用するからです。逆に目標がないクライアントには定型フォーマットは通用しないということでもあります。

でも、私は明確な目標、大きな目標を持たない人に対してもコーチングを行っています。私のコーチングがおかしいのでしょうか。いえ、そんなことはありません。自分で言うのもなんですが、私は国際的なコーチング機関である国際コーチング連盟(International Coaching Federation, 通称ICF)のプロフェッショナル資格も持っていますし、そのICF日本支部の理事も務めたこともあるコーチなので私のコーチングが間違ったものではないことも確認しておきます。

「目標を持たない」ことへの誤解

目標を持たないということは今のままでいい、つまり「現状維持」ということなのでしょうか。これはネガティブな印象を受けますし、この先に待つ結果は衰退です。なぜなら周囲は常に変化していて、その変化に適応しなければ価値を失うからです。これから先の努力を惜しむ人にはコーチングは機能しないと思います。

話が少しずれますが、長く愛されている定番のお菓子ってありますよね。「昔ながらの味」とよく言われていますが、実は少しずつメーカーの努力によって味が変わっているのをご存じですか?時代の変遷によって私たち消費者の味覚は変化しています。それに併せて少しずつ定番のお菓子の味も変えられています。それでも皆が昔ながらの味だと思うのは、消費者の味覚の変化に合わせて昔ながらの味を守ろうとする企業努力の賜物でしょう。

話を人に戻すと、特に組織の中では現状維持はかなり努力が必要とされることなのです。長く在籍して年次を重ねれば周囲からの期待値も変わっていきます。年配の社員が新入社員同様の仕事の仕方で働いている姿を想像すればご理解頂けるでしょう。在籍年数、実績、年齢、役職などで期待値は変わりますが、この中で今まで通りの自分を維持し続けることは困難な部分があるはずです。それでも自分らしさを失いたくないのであれば、それ相応の努力が必要です。

年月を経て全く同じは無理ですから、自分が変えたくないものを決めて、それを残しながら周囲からの期待値の変化に対応するためにはどうすればいいのかを考えていく必要があります。

人間は潜在的に「成長」を求めている

大きな目標を持たない人は「困難を乗り越えていこうという気持ちがない」と誤解をする人もいるかもしれませんね。誤解して頂きたくないのは大きな目標、明確な目標を持たない人が、日頃何の努力もしていないとかやる気が無いと言うことでは決してないのです。

私もそうですが目標を持たない人も日々一所懸命に仕事をしています。目の前に現れる困難に向き合いながら必死に努力をしています。「ああ、今月中に○○をしないとな」程度の短期的な目標を持つこともあります。

目標を持たない人でも前に進みたいという欲求があります。実際のところ、目標とする姿やゴール地点を必要としていなくても自分の価値観に従って前には進んでいるのです。人によっては無意識にそうしています。これは成長したい自分の成長を実感したいという意欲があるということ。

ある人は『自分の正義に従う』や『他人を犠牲にしない』といった自分の良心や価値観に基づき必死に前進しています。それは仕事に対する考え方にも結びついています。仕事は一所懸命にやる、お客様には誠実に対応するなど、それが当たり前と考えながら愚直に日々の仕事に取り組んでいます。

彼らの目線の先に明確なゴールはなくとも、正しいことを行っていれば、一所懸命に仕事に取り組んでいれば必ず自分にとって良いことが起こると信じています。

前に進む気持ちがあればコーチングは必ず機能します。ただコーチングスクールで教わった方法のままでは難しいだけです。

コーチングの真髄

コーチングを受けることで、今まで同様に明確な目標はないけれど、安心して前に進むことが出来る。悩んでいるときの辛さが1人で悩んでいるときとは明らかに違う。これまでも今も自分のやっていることは間違っていないし、これからも前に進めるという感覚が得られる。自分が思っていることと行動を照らし合わせて課題も見つかる。今日もそして明日もまた一歩前に進もうという気持ちが出る。これがあれば満足するのです。

目標に向かって前に進んでいくのも素敵な生き方だと思うけれど、目標や着地点を決めない生き方も素敵だと思う。そしてそれを支えることが出来るのもコーチングの良さだと思います。

自分独りで迷いを抱え込んで足踏みするよりも、あなたの本当の姿を共有し、前に進む力に与えてくれるパートナーがいれば心強いですよね。あなたが前に進む気持ちがあるのであればコーチングは役に立ちますし、コーチはあなたの最良のパートナーになるでしょう。

まとめ
  • 明確な目標がなくても成長したいと願えばコーチングを受ける価値がある!
  • コーチングの真髄は問題解決/目標達成ではなく、クライアントの成長である。
  • 前に進もうとするあなたを支え、あなたの成長を促すのがコーチングの真髄です。

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