コーチングを受けることが一般的かと問われると微妙なところですが、ふた昔前とくらべたらかなり浸透してきているように感じます。
この春に異動で転勤になったクライアントさんのお話。彼女が新しい上司との最初の面談で自分がコーチングを受けていることを伝えたそうです。上司が「へえ、そうなんだ」という風に普通に理解していたことが彼女の話から伝わってきました。
以前ならば「え、何それ?」と聞き返されてもおかしくなかったのですが、今は当たり前に通じるのですね。特にビジネスパーソンの間では理解が進んでいると思います。理由は社内研修などでコーチングを学んだことがあったり、ビジネス書籍の棚にコーチングの本が並んでいるからでしょう。認知度はものすごく上がっています。
では、そのコーチングは誰が受けているのかということです。
ものすごくシンプルに答えるなら「前に進みたい」と考えている人たちですね。少なくとも私のお客様は皆そういう人たちです。わざわざ個人でお金を出して受けるわけですから向上心や改善したいという強い意思があります。
独立して会社を立ち上げるという大きな目標を持った人もいれば、昇進をしたいという理由で自分の言動を見直したいという人もいます。何かを成し遂げる、自分を変えたいというものが根底にあるようです。
ものすごく前向きな状態をイメージしそうですが、実際は悩んでいる人がほとんどです。目標を達成したいけど不安、自分を変えたいけど自力では難しそう。こんな少しばかりネガティブな心情もうかがえます。独りで考え込んでいるだけでは埒があかないことって少なくないですよね。
コーチングはこうした悩みに効果があります。申し込んでくれたときに抱えている不安や悩みが、コーチングを受け続けているうちに少しずつ確実に解消され、自分に自信がついたり迷いなく前を向ける状態になります。
これで終わりではなく、前を進むためにコーチングを受け続けてくれる人が多いのも特徴かもしれませんね。コーチングの効果を体感して、自分の良好な状態を保ち続ける。ときには不安になるけどコーチと話をしているうちに元気になれる。これが肌感覚で理解できたからこその継続です。
不安なとき、誰かと話をするだけで安心することがあります。でもその不安を打ち明けられる人がいないときも。離婚になりそう、身内が家出した。こんなことは誰にでも言える話ではないですよね。こんなときに利害関係もない、親身になって話を聴いてくれる人がいたら安心でしょ。
コーチングを受ける理由は前に進むため。でも受けているうちに分かってくるコーチングの良さはたくさんあるのです。
あなたの身近に何でも話せる人は居ますか?
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